日々の絶筆

毎夜毎夜、手足を墨で真っ黒にしながら書いていると、一体自分は何をしているんだろう、と合間茫然としたりします。

数百枚書くうち楽しいのは二十枚くらい。
あとは苦しいほうが多い。
なのになぜ続けているんだろう。

「日常使っている文字を書くことで、誰でも芸術家になれる。書は世界に類を見ない芸術である」

書家、井上有一のことば。
きっと私も不肖ながら魅了された一人。

何者でもないけれど熱い心のみを拠り所に筆を持っています。


今日の読書
井上有一『日々の絶筆』

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