贈答歌
書作品を書こうかな、と思ったけど結局書かなかった歌。
贈歌
《紀女郎》
昼は咲き夜は恋ひ寝(ぬ)る合歓木(ねぶ)の花(はな)君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ
(現代語訳)
昼に咲いて、夜は恋いつつ眠る合歓(ねむ)の木の花を、家のあるじだけが見ていていいものでしょうか、あなたも一緒に見ましょう。
答歌
《大伴家持》
我妹子(わぎもこ)が形見(かたみ)の合歓木(ねぶ)は花のみに咲きてけだしく実にならじかも
(現代語訳)
あなたが送ってきた形見の合歓の木は、花ばかり咲いて、たぶん実はならないのでしょうね。
あなたのお気持ちは口先だけで本気ではないのでしょう。
出雲
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