ヒロシマ

被爆77年の夏です。

平和公園内に画家の四国五郎がデザインした峠三吉碑があります。

「ちちをかえせ ははをかえせ」ではじまる原爆詩集『序』は峠の代表作であり、原子爆弾をテーマにした詩の中で最も有名なものです。

詩人峠三吉は、若いころから肺結核を患い、病床に臥すなかで抒情的な詩を多く残しました。
彼が抒情詩人と云われるゆえんです。

原爆詩集の一連の詩でも、原爆の凄惨な情景が峠三吉らしい繊細で豊かな表現で綴られており、はじめて全文を読んだとき、惨烈な美しさに鳥肌が立ったのを憶えています。

今年もまた77年前のヒロシマに想いを馳せます。


今日の読書
峠三吉『原爆詩集』

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