トポフィリア
人間は空間(space)より場所(place)に執着をする。
かのアインシュタインは
「空間の概念以前に、心理的により単純な場所の概念がある」といっています。
ギリシャ語のトポス(topos)は場所のこと、場所に対する格別な愛着感覚を、地理学者のイーフー・トゥアンはフィリア(偏愛)を重ねて「トポフィリア(topophilia)」と名付けました。
けっこう身近に例えられるかも。
とても素敵なインテリアのお店がある、あるいは素晴らしい展示をするギャラリーがある。
ただそこは土地勘もなく不便であれば、どれほど人は通うのだろうか。
もし不便であっても緑に囲まれた何か懐かしい場所であればどうか。
場所に愛着を持つというのはどういうことだろうか。
難しい話を日常に落とし込んで想像するのが好きです。
松岡正剛『全然アート』
イーフー・トゥアン「トポフィリア」を読んで
田舎の風景
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