イヨミズキ

本と花は合うなぁと思います。
本とコーヒーも合うし、本とチョコも合う。
ただ私が好きだからかもだけど。

たとえば…
(ここからは妄想です)

ある雨の日の喫茶店、いつもと同じコーヒーとチョコレートケーキ、そして片手には文庫本。
いま読んでいるのは、植物が擬人化して人間と会話をするという不思議な短編小説。
妙に惹かれる内容だった。読後も物語の世界のなかにいるようでふわふわしながら帰路につく。
なんだかこのまま家に直帰するのは惜しい気がする。なんとはなしに駅前の花屋に入った。
すると目につく枝木が。
「あ、すみません。この名前は何ですか」
「これはヒュウガミズキですよ」
ハッとする。
日向守(ひゅうがのかみ)だった明智光秀がヒュウガミズキになり主人公に話しかける、なぜか信長への怨みつらみではなく領地領民の行く方を気にかけていた、という話。
さっき読んだ小説の一編だった。

ヒュウガミズキ(日向水木)、別名イヨミズキ。
3、4月にかけて淡い黄色の花が咲く。
花言葉は「思いやり」。

0コメント

  • 1000 / 1000